2021年2月、
コロナ禍の中、日本オペラ振興会・日本オペラ協会公演でのオペラデビューをさせていただきました。
緊急事態宣言が出たり解除されたり、不安定な日々を過ごしながら沖縄から東京へ稽古のための移動は、健康管理をしながらコロナに負けないように常に神経を張り詰めた日々でした。作曲家、中村透先生追悼公演に日本オペラ界の重鎮であられる星出マエストロ、日本を代表する演出家であり、沖縄の血を持つ粟国淳氏、そして素晴らしいキャストの皆さんと東京フィルハーモニー管弦楽団の演奏の中、東京でオペラデビューできたことは、私の人生の中で大きな財産となりました。
公演監督の郡先生にも温かいご指導をいただきました。また、方言指導の玻名城先生や練習にお付き合いくださり、指導くださった大学の先輩、音楽スタッフの皆様、セリフまわしの間をアドバイスくださった先生、振り付けの赤嶺さんやオーケストラの中で立派に三線を演奏された大城さん、笛の入嵩西さん、舞台監督のちび太さんにも大変お世話になり、エンディングのカチャーシーは舞台袖で一緒に踊っていました。感染対策も大変な中、スタッフのみなさんの素晴らしい動きの中で舞台に立て、東京に居るのに沢山の沖縄を感じ、これまでの人生の中で最も沖縄を考えて過ごした時となりました。
そして、この公演を楽しみにお越しくださいました皆様にも暖かく支えられ、無事役を演じることが出来ましたこと、感謝申し上げます。
まだまだコロナは収まる気配がありませんが、これからも表現者として精進して参ります。
2021.夏